EPISODE 8
福祉用具で、お客様の人生に寄り添う
営業職/2014年入社
ある80代のご夫婦
福祉用具を通してご利用者の生活の支えとなりたいと願い、日々の仕事に臨んでいます。そんな私が出逢えた、ある80代のご夫婦とのお話です。
ご主人は目が不自由で身の回りのことを奥様に頼って生活されています。お二人暮らしで子どももおられず、介護ヘルパーやケアマネなどのサービスにも抵抗感がある方でした。最初は手すりなどのレンタルからはじまり、訪問を重ねていくうちにいろいろなお話を聞かせていただくようになり、良い関係性を築いていくことができました。
ところが、ご主人は歩行も不安定になり、車いすや介護ベッドが必要になりました。そんな中で、どんな時もご夫婦で助け合いながら生活されている姿を見て、素敵なご夫婦だなと感じていました。その後、私は転勤となり、お二人のことは気になってはいましたが、お会いできる機会はなくなっていきました。
突然の訃報、そして感謝の言葉
ある日、ご主人がご逝去されたと、奥様から私に電話がありました。
「息を引き取る直前にあなたに会いたいと言っていましたよ。病気になって家での生活が難しくなって不安だった時に、いろいろ相談にのってくれて、うれしかったです。私たちに親切にしてくれて、ありがとうございました」と感謝の言葉を頂きました。
私の仕事は、身体の不自由な方や、介護で困っている方がほとんどです。そういった方々の役に立てるような住環境の提案をするのはもちろん、今後もご本人やご家族の気持ちに寄り添えるような相談員でありたいと、改めて心に誓いました。