EPISODE 12
会長も認めた団結力
スタッフ責任者職/1992年入社
全支店員が力を合わせ工場を建て直す
工場社員になってまだ2年も経たない時、工場責任者として新たな土地に赴任することになりました。気候は違うし、方言もあるし、何よりもこんな自分が責任者として職務を全うできるのか?と不安を抱え新天地へと赴いたのです。ところが、そんな心配は不要だったと感じるくらい、温かく迎えていただき、仕事や私生活においても多くの仲間に助けていただきました。
私に対する支店員の期待は、工場の体制の建て直しです。担当部署を越えて意見交換し、理想の工場像を何度も語り合いました。ある営業は 「工場が良くなるまで、お客様は逃がさないから俺たちに任せろ。一日も早く信頼される工場を築いてくれ」と言ってくれました。その言葉にやりがいと期待の大きさをヒシヒシと感じましたし、本当に全支店員が目標達成に一致団結しました。
握手いただいた会長の手の温もり
そのお陰で3年後の棚卸しの時には「こんなに誤差の少ない棚卸しは経験したことがない」と評価いただくようになりました。支店員とお客様の会話にも「うちの工場は完璧だから間違いない!ぜひ見に来てください」「うちの在庫は電算通りですから」と自信あふれる言葉も聞こえるようになったのです。
その様子を視察された関山会長は、私の手を取ると「ありがとう」とおっしゃっていただきました。その手の温もりは、今でも鮮明に私の掌に残っています。その後、工場評価第1位を獲得することもでき、みんなで喜び合いました。支店社員・協力会社・協力業者と力を合わせて創り上げた感動、その団結と信頼関係は強固な絆となったと思います。
「苦しい時には沢山の人が手を差し伸べてくれる、苦しい人を見たら今度は自分が手を差し伸べる」。そんな当社自慢の人間関係を、若い時に経験できたことにとても感謝していますし、それが自分の原点としてずっと息づいています。