EPISODE 15
障がい者農園で人と企業をつなぐ
スタッフ職/2009年入社
働きたいけど、雇いたいけど…
日本には「障害者雇用率制度」というものがあり、従業員が一定以上の規模の事業主には、定められた割合で障がい者を雇用する義務があります。
しかし実際には、力を発揮できる職や安全に働ける環境を用意できず雇用できない企業、働きたくても働く場のない障がい者がたくさんいます。
そんな両者を農業で結ぶのが「障がい者農園」です。農作物の栽培を車いすで作業できる棚の高さにするなどの働きやすい環境を整えたこの農園で、希望する企業は障がい者を雇用することができます。私の仕事は、この障がい者農園の開発と拡大です。
試行錯誤を続けながら少しずつ成果を
しかし、当初は戸惑うことばかり。当社には、農業や障がい者雇用支援などの専門知識やノウハウはなく、畑を借りる、ビニールハウスや働きやすい裁培設備を開発する、近隣の障がい者施設から働きたい障がい者の方を募集するなど、すべてが初めての取り組みでした。
各タスクを進めるのに想定以上に時間がかかってしまったり、全然うまくいかなかったりとまさに試行錯誤の連続。 今も成功と失敗を繰り返しながら、それでも諦めずに仲間と挑戦を続けています。それでも少しずつですが、今まで働き口がなかった障がい者の方が働けるようになったと喜んでくださったり、企業からの問い合わせが増えたりと成果を節々で感じることができています。
新しいことに果敢にチャレンジさせてもらえるのは当社の魅力の一つです。 私は、より多くの人の幸せの創造に貢献できるこの仕事に、大きなやりがいを感じています。