出会った人と
経験した現場の数だけ
営業は成長できる。

photo: 野口 翔吾

Report02

名古屋支店

仮設事業部

営業職

野口 翔吾

(2017年入社)

「仮設ってなに?」 まさにゼロからのスタート

2016年7月、大半の友人が内定をもらっている中、野口は一人、合同企業説明会に参加していた。出遅れたのは、ニュージーランドに留学し、帰国したばかりだったからである。

「その年から就活の解禁が3月に早まると聞きましたが、まぁなんとかなるかなと」。そんな野口には、一つのこだわりがあった。「せっかく働くのなら社会に貢献できる意義ある仕事。たくさんの人と出会える営業をやりたい」。それを曲げる気はなかったし、焦って会社を選ぶつもりもなかった。そして、最初に会場で出会ったのが、日建である。

「建築や土木建設の仮設資材をレンタルしている会社だと説明を受けました。その頃は〝仮設ってなに?〟ってくらい業界の知識はまったくありませんでした。でも、モニターに新幹線の工事現場の事例が大きく映し出される映像を見て、こんな風に社会に必要とされるインフラなどの仕事に関われたら面白いだろうなと思い、即決してしまいました(笑)」。

最初の2年間は、技術に配属され図面を担当する。日建では、仮設事業の営業希望者もまずは図面描きから入り、取り扱っている仮設資材にはどんな種類があり、どのような現場で使われているのかなどの基礎知識を身につけていく。いきなり図面描きなどできるだろうか。

「いまの営業部もそうですが、先輩方は、わからないことがあれば、自分の仕事の手を止めてでも一つひとつ丁寧に教えくれます。そんな環境に恵まれたおかげで、2年目の研修プログラムで無事に合格し、希望の営業に就くことができました」。

 

「時間泥棒」にならない 適切にトークできる力を

初めて先輩に連れられ現場に行って驚いたのは、その慌ただしい雰囲気だった。

「建設現場では状況が刻々と変化します。その対応にお客さまはいつも追われているので、我々に仕様変更や追加要求などを伝えたくても、じっくり話をできない時もあるんです。先輩は、そんな様子をさっと察知し、テキパキと話を進め情報をつかんでいきました」。

横で会話を聞いていても、専門用語がバンバン飛び交い、何を話しているのかチンプンカンプン。しっかりと覚えなければと勉強をはじめるが、他にもわからないことは次々と出てくる。思い悩んで上司に相談すると、苦労して身につけた知識を惜しみなく教えてくれた。「経験した現場の数だけノウハウは身についていく。誰もが失敗や成功を積み重ねながら今がある。だから焦らずにやっていこう、と優しく背中を押してくれました」。

野口は、いろいろな人との出会いを求めて営業を選んだ。それが自分の成長にも、仕事の成功にも繋がると聞いた時、これからの励みになったと言う。

現在、野口が1ヵ月で処理する仕事の件数は約200件。「数字だけ聞くと凄いですけど、すでに進んでいる仕事の追加発注の手配など小さな仕事も多く、遅くまで残業なんてことはそうありませんよ」。

名古屋支店は、愛知県だけでなく三重県、岐阜県も網羅するため、車で3時間以上かけて現場に向かうこともある。だが、どの仕事でも野口が大切にしているのは、お客さまの時間を1分でも無駄にしないこと。「そのためには、ミスをしない、迅速に対応することはもちろんですが、お客さまの要求を的確に把握し、どう応えていくのかを、よりわかりやすく簡潔に伝えられるようにしています」。頑張ってくれたねと、お客さまに声をかけていただいた時は、くすぐったいけど、営業をやっていて一番うれしい瞬間だと、野口は笑う。

「どんな仕事でも、人の役に立とうと思えば、苦労するのは当たり前。でもそれが面白さだし、やりがいだと思います。3年後、10年後の自分の姿は、こうした経験をどれだけ積めるかで変わっていくはず。次も野口くんに頼みたい、と声をかけてもらえるように成長し、一つでも多く社会に貢献できる仕事に関わっていきたいですね」。