仲良くなるほど
様々な「おせっかい」の
ヒントが見えてくる。

photo: 大山 千晶

Report03

大阪支店

ハウス備品事業部

営業職

大山 千晶

(2019年入社)

居心地の良い職場で 出会えた伝説の女性営業

 

「配属先は、大阪支店がいいです!」

埼玉県出身の大山は、自ら希望して大阪支店にやってきた。理由は、大阪支店で半年間の新人研修を体験し、関西の水が自分にしっくり馴染んだからだと言う。

「私は、簿記の専門学校で勉強していましたが、事務職よりたくさんの人と出会える営業職に就きたいと考えていました。そしてもう一つ重視していたのが、気持ち良く働けそうな雰囲気の会社。就活ではいろんな業界の会社を見てきましたが、その中で、一番居心地が良さそうだったのが日建だったんです」。

 

どんな業界でもやってみれば何とかなると気楽に考えていた大山だが、土木建設業界の知識がまったくないため、研修中の何気ない会話でも頭の中は「?」マークで一杯に。

「私はわからないことがあるとすぐ〝それって何ですか?〟と聞いてしまうタイプなんです。普通は面倒なやつだと煙たがられますが、上司も周りの部署の方も丁寧に答えていただけて。お客様とお話している時にも、思わず〝それって?〟と聞いてしまいました。すると〝なんやわからへんのか。これはやなぁ…〟と気さくに教えていただけたんです(笑)。そんな関西のノリが大好きになって、配属される場所はここしかないと思いました」。

後で別の支店で研修を受けた同期の仲間に話すと「他も同じように先輩方は優しく教えてくれる。でも、お客様にまで聞けるのは大山だけだよ」と呆れられたとか。

 

そんな大山が、大阪支店にこだわったのにはもう一つ理由がある。

「ハウス備品事業部の部長は、我が社では伝説的な女性営業です。間違っていることはお客様にも〝それは違う〟とはっきり言われる方なんですけど、お客様は嫌な顔をゼンゼンされない。そんなフレンドリーな信頼関係を築いているってスゴイですよね。私もあんな営業になりたい!この人の下で働きたい!と憧れてしまいました」。

出会ったすべてのお客様に もっと喜んでいただきたくて

そんな部長から、大山が直伝されたユニークな営業方法がある。

「街で〝あれ、ここはうちと取引をしていない〟という現場を見つけたら、躊躇せずにドアを叩くようにしています。現場が動いているということは、すでに別の会社のハウスを使われているわけですから、即仕事には繋がりません。私の顔と名前を覚えていただける方が一人でも増えたらうれしいな、そんな気楽な気持ちでやっています。でもこれがご縁で、何年後でも良いからご一緒に仕事ができるようになれたら、うれしいですよね」。

レンタルの良いところは、信頼を築けば一度きりのお付き合いではなく、その後も取引が続くことにある。だからこそ新規のお客様を定着できるように足しげく現場に顔を出す。

 

「今は、既存のお客様も含めて1日に30人ほどとお会いしていますが、大変だと感じたことは一度もありません。ちょっと厚かましい言い方かもしれませんが、私にとっては仲良くなった友だちに会いにいく、そんな感覚なんです。だから、今日はどんな話題になるのかなといつも楽しみ。お話を聞き現場を見ていると、気づくことも増えてきます。これがあったらもっと便利かも、カタログにはないあんな物も良いのでは…と、新しい提案が閃くことも。ハウス備品事業部では、これを〝おせっかい営業〟と呼んでいるんですよ」。

 

だが時には、難題を投げかけられることも。それでも決して「無理です」とは言わないように大山は心掛けている。一度会社に持ち帰り、上司や協力会社に相談して、どうやったら実現できるかを検討。それでもできなければ、別のプランをみんなで考え提案する。

「業務の先輩や協力会社の方にも支えていただいて、未熟な私も何とかお客様のお役に立つことができているんです。だから新入社員が入ってきたら、今度は私が一緒にいろんな〝おせっかい〟を焼いてあげられるように、成長していきたいなと思っています」。