最初から
気負わなくてもいい
やりがいも面白さも
後から自然とついてくる

photo: 松本 直人

Report04

福岡支店

物流事業部

営業職

松本 直人

(2019年入社)

安定した会社で のんびりできればと思ってた(笑)

「人事部は、一人ひとりの希望を細かく見て、叶えようとしてくれてます」と、なぜか松本は苦笑する。「実は一人暮らしが面倒なんで、勤務先は小田原の実家から通えるように、第一は東京、第二が横浜、第三は冗談のつもりで沖縄と書きました。そうしたら〝沖縄は無理だが、九州なら松本君も喜んでくれるだろう〟と福岡支店に決まったんです」。

だが根っからポジティブな松本は「よし、福岡ならシーバスだ!」と絶好の釣り場のそばにアパートを見つけ出す。「週末は、釣りざんまいで最高に幸せっスよ。仕事だって福岡に来たからこそ、やりがいを見つけられたんです」と楽しそうに話す。

 

松本は、最初から高い志を持っていたわけではない。不況でもつぶれない安定した事業の会社が良いと日建に入った。そんな松本が担当する佐賀、長崎地区は、JAや野菜の加工会社など農産物の輸送を行うお客様が主で、農家のみなさんともお会いする機会が多い。

「アウトドア派の僕は、みなさんのお話が面白くて。しかも魅力的な人ばかりだから、毎日のように通っていました。そんなある日、あるお客様が野菜を直接積んで運べるカゴがなくて困っているという知人の会社を教えてくれたんです。早速、お伺いすると、待っていたよ! と喜んでもらえて〝やっぱり頼りにされる仕事っていいなぁ〟とジ〜ンと来ちゃいました」。

 

そこで松本は「とにかく嫌われない営業マンになろう」と心に決める。

「商品知識も業界知識も足りず頼りない自分だけど、嫌われてさえいなければ、何か困った時に、あいつに相談してみるかという気持ちにもなっていただけますよね。だから最初の2年間は、焦らず人とのつながりを育む期間にしようと勝手に決めちゃいました(笑)」。

実にマイペースな松本だが、その笑顔はどこか憎めない。彼を取り巻くお客様、先輩たちが、ついかわいがってしまうと話すのも、わかる気がしてくる。

 

ここで学んだ経験を 故郷のために役立ててみたい

そんな松本が目標にする人物は、あるお客様だと言う。

「もちろん、社内の先輩たちも尊敬できる方たちばかりですよ。でも社外で違う商品の営業をされている方を参考にすれば、自分なりの営業ができるようになれるかなと。その方は商品知識だけでなく、経済・市場などへの造詣も深い。でも浅はかな僕の話もしっかり聞いてくれて、その上でいろいろ優しく教えてくれるんです」。

こんな人になりたい! と、人との接し方や考え方を見習ううちに、変化が生まれてきた。

「これまでは、お客様にオーダーいただいものを手配しているだけでした。でも最近は〝その商品よりもこっちの方が使い勝手が良いですよ。このパレットなら人手不足も解決できますよ〟とか、いろんな提案ができるようになったんです。それでお客様により喜んでいただけるようになって、ますますこの仕事が好きになってきました」。

 

3年目に入った松本には、営業として次のステップアップが求められている。

「今は自分で立てた年間売上目標の達成に向けて頑張っています。でも数字に届かない月も出てきます。自分で計画したのにできないことが悔しくて。もっと何かできないか、自分なりに考え、もうひと踏ん張りしようと動くようにもなりました」。

 

さらに3年後、5年後の自分のやりたいことも自然に見えてきたと言う。

「帰省して地元を歩いていると〝あそこの会社や工場に、うちのあの商品を提案したら喜んでもらえるんじゃないか〟そんなことを考えている自分に気がついたんです。いつかは、みなさんに学んだノウハウを故郷のために生かしてみたい。主任にもなっていろんなノウハウを部下に教え、育てて上げられるようにもなりたい。それまでに、福岡で新規顧客100件を獲得してみせる、と小さな野望も抱くになってきましたよ(笑)」。