Report04
提案から完成まで手がける。
ユーザーの声を常に聞き
使用者のためのシステム開発を。
本社
技術安全本部技術システム部
技術職
田所 宇宙
(2022年入社)
「仕事にするなら機械工学とは違うことがしたかったんです」
大学では機械工学科を専攻していた田所だが、日建リース工業を入社した理由を「自分にぴったり合っていると思った」と話す。
就職活動を始めた頃は、情報システムや社内SE職に興味があったものの、大学で学んできた専門分野を活かせる構造計算などの技術的なシステム開発の仕事への関心が湧いてきた。
「日建リース工業は建設業に深く関わっていますが、私は大学で『足場に力が加わると耐えられるかどうか』という計算をしてきました。入社してからも学んできたことを活用できると思って志望しました」
日建リース工業を志望してからは社長セミナーへ参加した。セミナーでは社長の熱意や、日建リース工業の新しいことにどんどん挑戦し、また成長もしていくということが強く印象に残った。
田所は自分の「やりたいことをする」ということを常に優先に考えているという。就職活動をするうえでも、自分にとって楽しい仕事は何かということを重視した。
「日建リース工業では、他の会社で経験できないようなシステム開発ができるところに魅力を感じました」
入社してからは面接時から希望していた、技術安全本部技術システム部に配属された。所属部署では、足場を注文するための3D CADソフトを社内や取引先に向けて開発している。
「紙の図面では見えない部分があるので、どうしても数にずれが出てくることがあるんです。3DのCADソフトでは、大まかに空間を選択したら、その中にいくつ足場が必要か自動で数えられるようになっています」
図面を3Dで展開することで足場の数量を自動で数えられるソフトの開発は業務効率化において欠かせない。「少しでも皆さんの業務負担の軽減の役に立てたら」という思いをいつも意識している。
入社時には新入社員向けの教育研修を事業部単位で半年ほど受けることになっている。まずは図面を描くことからスタートし、研修が終了する頃には実際の仮設現場の図面を一通り描けるようになるという。
「研修のほかにも、同じ部署の先輩からCADの描き方を細かく教えてもらったり、『じゃあ、これちょっとやってみて』と課題を出してもらったりとサポートがあったので業務でも図面が描けるようになっていきました」
そこからシステム開発や3D関係のツールも触らせてもらう機会が増え、できることの幅が広がってきたと感じられたという。
システム開発の業務について初めはわからないことばかりだった。まず上司へ確認や相談をしながら「こういうものを作れたら良いと思うんですけど、どうですか?」と少しずつでも積極的に進めていくことで慣れていった。
「提案する機会もいただける職場です。作りたいシステムの概要を作成して、実際にツールを作り、部署の方からアドバイスをもらい改善して完成に近づけていきます」
田所は判断に迷ったり、わからないことがあったら、どんな細かいことでも上司や先輩に聞くようにしている。相談していくうちに、ヒントが見つかり、次のステップに進むことができる。
業務のメインとなるのはソフトの開発だが、実際に開発したソフトを展示会で取引先であるゼネコンへ説明することもある。入社して2ヶ月ほどして全国各地で開催されている展示会に参加した。
「最初は取引先であるゼネコンのお客様への対応の仕方やツールの説明に必要なことを勉強しました。お客様へ説明するにはソフトのことだけじゃなく、日建リース工業の立場のこともわかってないといけないと思ったんです」
展示会では自分が開発したソフトをお客様が使用している現場に立ち会える。実際に使用してもらい感想をもらえたときが嬉しい瞬間だったという。手に取ってもらったからこそわかることもある。
「実際に利用してもらって、直接お客様から要望を受けて、アップデートしていくこともあります」
常にお客様の声を聞いて、実現可能か精査して考えていくことを心がけている。
耳を傾けないといけない相手は社内にもいる。今、田所が意欲的に取り組んでいる仕事のひとつが、業務を効率化できる社内システムの開発だ。システムは社内で聞き込みをしながら作っていく。何が必要なのか知るために時には1日がかりで調査することもある。
「やっぱりできるだけ皆さんの要望に応えたいですから。でも詰め込みすぎてパンクしそうになってしまうこともあるんです。そういう時は、一旦落ち着いてからまとめることを心がけています」
進行中のツールの完成形が見えてきたときに一番達成感があるという。構想から完成まで携われることがモチベーションにつながっているからだ。
「でも、できたら終わりじゃなくて、それをまたアップデートしていきます。使用者の声を聞いて、『確かにそういう機能が追加できたらいいな』と気づかせてもらっています」
使用者にとってより使いやすいツールを作れるようになるためには、まだまだ知識も必要だという。
「知識があれば応用も可能になります。AIなど新しいことも取り入れた画期的なツールを作ることも今後の目標のひとつです」使用者の声を聞き挑戦し続ける。